Are You Dense? 乳がん検診の検査法の選択

乳がん検診の検査法の選択;

 マンモグラフィ? 超音波検査?

あなたの乳房は高濃度乳腺ですか?

     Are You Dense?

乳がんの発症率(女性がんの1位)は増加し、10人に1人が乳がんを発症しますが、早期発見さえすれば死なないがんでもあります。乳がん検診は1~2年に1回受けるのが理想的ですが、ただ検査方法でがんの発見率に差があることを知らない方も多く、自分の乳腺状態に合ったがん検診を選択すべきであり、最近では厚生労働省もその通知を推奨し法整備をしています。

マンモグラフィでは、しこり(がんなど)は白く映りますが、正常な乳腺も白く映ります。マンモグラフィでは乳腺量の状態で、高濃度・不均一高濃度・乳腺散在・脂肪性と4つに分類し読影しますが、白く映る高濃度や不均一高濃度の高濃度乳腺(デンスブレスト)では、しこりを見落としやすいのです。つまり乳腺もがんも白く写るため、高濃度乳腺だと異常が見つけにくい弱点があります。

4つの乳腺濃度

日本人などアジア系女性、なかでも若年者には高濃度乳腺が多く、40,50代女性では40%が高濃度乳腺です。厚生労働省も乳がん検診の検診項目について、① 視触診は死亡率減少効果が十分ではなく、精度管理の問題もあることから推奨しない ② マンモグラフィで高濃度と診断された場合は、検査結果を「異常なし」と伝えるのでなく「判別困難」である旨の通知をする ③ マンモグラフィによる検診を原則とするが、高濃度乳腺に対しては超音波検査がマンモグラフィよりも優れており将来的に導入が望ましいとしている。ただ超音波検査では、一部の乳癌の特徴である石灰化の発見が難しく、また検査を行う技師の技量により発見率に影響するので、受診者が検査施設の診断レベル(認定や資格取得の有無など)を見極める必要もあります(表1)。

しこりに強い超音波検査、

     石灰化に強いマンモグラフィ

表1 マンモグラフィと超音波検査の特徴

特 徴 マンモグラフィ 超音波検査
小さな石灰化の描出 ◎  見つけられる × 見落としやすい
しこりの中の状態 △  よく見えない ◎  よく見える
客観性 客観的(全体が映る) やや主観的(局所的)
放射線被爆 あり(妊娠中は禁止) なし

 

マンモグラフィに超音波検査を併用することにより早期乳がんの発見率は1.5倍に上昇します。自分の今の乳房がマンモグラフィか超音波検査かどちらに向いているのかを知っておき、高濃度乳腺の女性は超音波検査を必ず受け、確実なガン検診を受診して下さい。

4つの乳腺濃度