ロコモティブシンドローム」(locomotive syndrome)「ロコモ」とは、運動器の障害により要介護になるリスクの高い状態です。
運動器の加齢に伴う障害を予防するには、病名がつくほど状態が悪化しているわけではないが、すでに危険が高まっている状態を発見し、若い年齢より対策をとることが重要です。そこで運動器障害のハイリスク状態を表す概念として「ロコモティブシンドローム」という名称が生まれました。
ロコモティブシンドロームの主な治療対象となる疾病は、骨粗鬆症、変形性膝関節症、変形性脊椎症の3つの慢性疾患であり、その他変形性関節症、脊椎圧迫骨折、大腿骨頸部骨折、腰部脊柱管狭窄症、関節リウマチなどがあります。これらの疾患をそのままにしておくと、将来に骨折しやすく、頑固な痛みやしびれに悩まされ、最期は寝たきりになる可能性が高くなります。
運動器の健康には日頃の適切なメカニカルストレスが必須で、ダイナミックフラミンゴ療法(1分間の開眼片足立ちを3回行う)という運動が効果的です。

PPK(ピンピンコロリ)(年を取ってもピンピンと元気に生きて、最期はコロリと死ぬ)の実現を目指し、将来家族に迷惑をかけないようにし、運動器を衰えさせないことで寝たきりになるのを防いで、健康寿命を延ばしましょう

ロコモ-ションチェック(ロコチェック)

1.片足立ちで靴下がはけますか?
2.家のなかでつまずいたり滑ったりしませんか?
3.階段を昇るのに手すりが必要ですか?
4.横断歩道を青信号で渡りきれますか?
5.15分くらい続けて歩けますか?

1つでもあれば「ロコモ」です!


ダイナミックフラミンゴ運動
「目を開けての片足立ち」
何秒間続けられますか?

骨粗しょう症の治療や転倒の予防に

あなたは「目を開けての片足立ち」(ダイナミックフラミンゴ療法)を何秒間続けられますか?
数分間できる人も多いでしょう。しかし、高齢になるにつれ、脚力やバランス感覚が弱ってくるためそうはいかなくなります。
30秒しかできないようであれば、体が70歳以上に高齢化しています。
片足立ちが長くできる人ほど転倒や骨折をしにくく、片足立ちを継続して訓練すれば、骨粗しょう症の予防にもなります。
また骨だけでなく、股関節や腰、背中周辺の筋肉も鍛えられるため、股関節痛、背中や腰の痛みが改善したとの声も聞かれます。
片足立ちを実践する際は転倒に注意して下さい。すべらない床の上で、最初は壁などに片手をついて行って下さい。上げる足は前に一歩踏み出す感じで、5cmほど床から浮かせてれば結構です。

運動不足はわかっているが、なかなか運動する時間もとれない人は、
せめて足腰だけでも弱らせないよう、片足立ちを実践してみましょう。
厚生労働省の長期計画「健康日本21」によれば、75歳以上で20秒以上の片足立ちができる人は現在、男性38・9%、女性21・2%しかいません。実際に、1分1日3回の片足立ちを継続した人の骨密度を測定したところ、3カ月で6割以上の人で太ももの付け根の骨密度が上昇し、転倒率も3分の1になったそうです。

・片足立ちは両足立ちに比して 2.75倍の負荷がかかる
・1分間片足立ち訓練=約53分間歩行に相当

厚生労働省2006.8.29記事. 阪本桂三、整形外科学会