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子宮がん予防ワクチンのご案内

 子宮頸がんをワクチン接種で予防できるようになりました

(1)子宮頸がんは婦人科領域のがんの中で、乳がんに次いで多く、最近20~30代の女性に最も多いがんです。

 『がん』と聞くと、身近な家族や親戚にがんになった人がいるとなりやすいというイメージがありますが、子宮頸がんは遺伝などに関係なく、性交経験がある女性なら誰でもなる可能性のある病気です。近年では20代後半から30代に急増し、若い女性の発症率が増加傾向にあります。子宮頸がん(しきゅうけいがん)は、がんによる死亡原因の第3位、女性特有のがんの中では乳がんに次いで第2位を占めており、特に20代から30代の女性においては、発症するすべてのがんの中で第1となっています。最近の研究でこの子宮頸がんのほぼ100%が、ヒトパピローマウイルス(HPV)による感染が原因であることがわかりました。この度がんの発症の原因であるヒトパピローマウイルス(HPV)のワクチンが開発され、その接種により子宮頸がんにならないようにすることができるようになったのです。

図:子宮の構造と女性性器がんの種類
子宮の構造と子宮頸がん
○子宮頸がんは初期の段階ではほとんど無症状です。
○子宮頸がんは発見が早いほど治療効果が期待できます
○ごく初期(Ⅰa1期)に発見できれば、多くの場合子宮を温存することができます
図:子宮頸がんの罹患率と死亡率(日本人女性) 図:日本における20~39歳の女性10万人当たりの各種がんの発症率推移

(2)子宮頸がんの原因がヒトパピローマウイルス(HPV)による感染が原因であることがわかりました。

 発癌性のあるHPVには15種類ほどの型があり、中でもHPV16型と18は子宮頸癌から多く検出されます。発癌性HPVは、性交渉などで8割の女性が一生の間に一度は感染するありふれたウイルスですが、ほとんどの場合は、感染しても自然に排除されるため、子宮頸癌に罹患するのは感染した女性の1%未満とされます。
図:子宮頸がんになるまで
 この度がんの発症の原因であるヒトパピローマウイルス(HPV)のワクチンが開発され、その接種により子宮頸がんにならないようにすることができるようになったのです。

(3)子宮頸がんを予防でき、発症しないようにできるワクチンができました。

 2009年に子宮頸がん予防ワクチン(商品名;サーバリックス)が発売されワクチン接種が開始されました。承認された適応は「ヒトパピローマウイルス16型および18型感染に起因する子宮頸癌(扁平上皮細胞癌、腺癌)およびその前駆病変(子宮頸部上皮内腫瘍(CIN)2および3)の予防」です。接種対象は、10歳以上の女性で、1回0.5mLを3回(初回、初回から1カ月後、初回から6カ月後)、上腕の三角筋部に筋肉内接種します。
 ワクチンの接種と定期的な子宮頸癌検診の受診により、子宮頸癌は、ほぼ100%予防できます。
図:接種スケジュールと感染予防効果http://www.mixonline.jp/Portals/0/Data/ex-press/2009/12/09/サーバリックス製品写真2.JPG

重い副反応(イラスト)
 接種当日に発熱を呈されたり、重いかぜなど急性期疾患にかかっておられる場合などは接種できない場合があります。また接種直後は少なくとも30分間は待合室で安静にして下さい。接種後は清潔を保ち、もまないようにして下さい。入浴は差し支えありませんが、当日は大量の飲酒や激しい運動は避けて下さい。ワクチンを接種した後には、注射した部分が痛むことがあります。注射した部分の痛みや腫れは、体内でウイルス感染に対して防御する仕組みが働くために起こります。通常数日間程度で治ります。

(4)ワクチンは10歳から誰にでも接種可能であり、効果があります。

 子宮頸がん予防ワクチンは10歳以上の女性に接種することができ、必ず0-1-6カ月後の3回接種が必要です。年齢に関係なく 0.5ml 0-1-6カ月後に3回上腕に筋肉内接種します。セクシャルデビュー前(性交渉の経験前)の10歳代から接種する方がさらに効果があります。しかし性交渉経験後でも効果は十分にあります(50歳までの方に接種されるのが理想的です)。接種期間の途中で妊娠した際には、その後の接種は見合わせることとされています。ワクチンを3回きちんと接種した人では、6.4年間は高い抗体価が得られ、少なくとも20年間は予防が期待できるとされています。

(5)子宮がん検診を併せて受けましょう。

 ワクチンを接種しなかった場合と比べれば可能性はかなり低いものの、すでにHPVウイルスに罹患している場合はワクチンを接種していても子宮頸がんにかかる可能性はあります。子宮頸がんを完全に防ぐためには、性交渉後の女性は子宮頸がんワクチンの接種だけではなく、定期的に子宮頸がん検診を受けて前がん病変のうちに見つけることも大切です。ワクチン接種後も、1-2年に1回は子宮頸がん検診を受けるようにして下さい。

(6)費用

 子宮頸がん予防ワクチン接種(商品名;サーバリックス)単独
  1回接種ごとに 16,000(消費税別・16,800円税込)
  3回接種では 計48,000円(消費税別・50,400円税込)必要となります。
 子宮がん検診と子宮頸がん予防ワクチンを同時に施行する場合はお問い合わせ下さい。
 (子宮がん検診は大阪医科大学や関西医科大学産婦人科と提携し、西中島クリニックで施行しております)
 乳がん検診(マンモグラフィや乳腺超音波検査)をも同日に受診できます。

(7)ワクチン接種の流れ

1.予約
 お電話または直接来院され1回目の接種を予約して下さい。ワクチンは温度に影響を受けやすいので遮光で2‐8℃で冷所保存が必要ですので、接種は「完全予約制」です。予約があればその都度発注します。ワクチンは注射器や針も全て使い捨て(ディスポ)です。
 20歳以上の方などで、子宮がん検診や乳がん検診などその他のがん検診や健康診断を同時に希望される場合はその旨を予約時にお伝え下さい。
 【予約電話番号】
  西中島クリニック 06-6301-5706
  敬節クリニック  072-804-5522
  敬節会総合健診センター
     新大阪 06-6301-5586
     枚方  072-804-5533
  ホームページ;http://www.keisetsukai-group.com
2.接種当日(中学生以下の方は保護者もご同伴して下さい)
 診療受け付け時間内に来院され受付をして下さい。当日は保険証を持参し、提出して下さい。次に体温計と予診票をお渡ししますので、検温と予診票へ記入して下さい。既往歴や妊娠の可能性などは必ず明記して下さい。医師が問診し、接種可能と判断した場合に上腕に筋肉内注射を致します。接種後は清潔を保ち、もまないようにして下さい。入浴は差し支えありませんが、当日は大量の飲酒や激しい運動は避けて下さい。
3.次回の接種の予約
 2回目は1カ月後、3回目は6カ月後ですので次回の予約をして下さい。正確に1,6カ月後でなくても数日のずれは問題ありませんが、必ず3回接種して下さい。次回予約日に変更が発生した場合は必ず事前にご連絡をお願いします。予約日以外の日に来院されても接種できない場合があります。
4.2回目以降
 1回目と同様に検温と予診票への記入が必要ですが、要領は同じです。

女性にとって絶対になりたくない子宮頸がん発症を予防しましょう!

参考ホームページ;
http://allwomen.jp
http://www.mbl.co.jp/cytology/pap-test.html
http://glaxosmithkline.co.jp/press/press/2009_07/P1000585.html
http://glaxosmithkline.co.jp/data/data7/pdf/revision/R1000398.pdf

(文責;高田達良)